有人宇宙船ソユーズを作る

子供は3歳ちょっとだったと思います。
まず作ったのはロシアの有人宇宙船 、ソユーズです。ミサイル型でスペースシャトルよりは試しに作るには簡単だと思ったからです。使ったのは、台所で使うラップの芯、トイレットペーパ＝の芯4~5個、トップの部分には、チュッパチャプスを食べた後に残る芯を差し込みました。セロテープで部品を合わせていって、型作りまでできたら、張り子をしていきます。

張り子をするのに使ったのは、トイレットペーパーと水とボンドです。トイレットペーパーを使うと出来上がりはごわごわした感じですが、白色なので、乾いた後に塗るのは必要な部分だけです。トイレットペーパーの代わりに新聞紙でもできると思いますが、これは、乾いた後に塗る作業があり、またそれは1度ではなく、2~3度重ね塗りしないといけなくなります。

仕上げ

外観も実物に真似てロシア語で союз と入れて、ロシア国旗も書いてそれらしくしました。できあがりを見せて、文字（キリル文字）は自分たちの使う文字ではないし、読み方もソユーズではなく、「サユース」であることも教えます。そういう違いがあるということに、子供が驚くと思っている私のほうが、子供の物事の吸収力はすごいことに驚かされるわけです。

もう私は人生の半分くらいを日本以外で過ごしているんですが、本当に小さな町で、多くの人はみな内側だけを見ているという印象がぬぐえません。テレビを見ればよその国のことなんかいくらでも知れると思っていたら、その逆です。世界のニュースなんてほとんど放送されないですから。自分たちの生きる世界は本当はもっと大きくて、いろいろな国や人がいて・・・ということを教えて、自分の知っていることだけが正しいというような大人にはなってほしくはないものです。